生涯学習講演会レポート
2018年
【10月開催】シンポジウム「人生100年時代の働く大人の学び方」
- 「多元的共生社会における生涯学習を考える」シリーズ第18回
- 講演:
- 中原 淳
立教大学経営学部教授 - 開催日:
- 2018年10月7日(日)
- 会場:
- 青山学院大学 青山キャンパス
自ら学びをデザインし、自分の未来をつくろう!
ワークショップデザイナー(WSD)育成プログラム2,000人突破記念を兼ねた今回のシンポジウムは、約250名もの方が参加された。中原氏は冒頭、この講演会はただ聞いて帰るだけでなく、「聞いて、考えて、対話して、考える」会だと念を押す。その通り、要所要所で近くに座っている人同士で話し合う時間がもたれた。中原氏は言う。「人生100年時代、長期化する仕事人生に備えて学び直すことが必要になる」。では、大人の学びで大切なことは何か。具体的に何をすればよいのか。例えば、本を1トン読む、越境する、人に教えてみるなどがよいそうだ。最後に、苅宿俊文氏やWSDの受講生らによる、各自の「学びの履歴書」も紹介された。
【7月開催】シンポジウム「越境的学習を通じた学びなおしの継続」
- 「多元的共生社会における生涯学習を考える」シリーズ第17回
- ワークショップと講演:
- 石山恒貴
法政大学大学院
政策創造研究科教授 - 開催日:
- 2018年7月15日(日)
- 会場:
- 東京大学 福武ホールラーニングシアター
アウェーでの学びと気づきがホームで生きてくる
『時間と場所を選ばないパラレルキャリアを始めよう!』の著者である石山さん。自分の所属している状況=ホームから出て、アウェーで社会的活動などを行い、ホームとアウェーを行ったり来たりするのが越境的学習と話す。そして社会人の学びの実態や問題点も、次々と示していく。越境的学習は年齢や置かれている立場に関わらず誰にでもでき、最初の一歩を踏み出すためには読書会でもいい。新しい経験、すなわちアウェーに行ける開かれた姿勢が大切とのこと。最後に参加者を小グループに分けて講師への質問を考える、越境的学習を体験する場がもたれた。
【3月開催】第1回「博士号取得者の会」発足記念トークセッション
- 「生涯学習が創る学際プラットフォーム ─人生100年時代を迎えて─」
- パネリスト:
- 結城哲彦
2015年博士号取得(法学)池上萬奈
2012年博士号取得(法学)滝澤寛
2015年博士号取得(理学) - 開催日:
- 2018年3月23日(金)
- 会場:
- 生涯学習開発財団セミナールーム
- コーディネーター:
- 苅宿俊文
青山学院大学 社会情報部教授
NPO法人ワークショップデザイナー推進機構理事
博士号を出発点として社会に役立てていく
2011年から始まった「50歳からの博士号取得支援」事業も今年で7年目を迎え、この事業をもっと皆様のお役に立てるようにと開催した今回のトークセッション。パネリストの3人の方には、「博士号取得後、どのように活かしているのか」「研究を続けていくエネルギー源は何なのか」など、社会人が何年も研究を続けていく際のモチベーションについて話していただきました。会場との質疑応答もあり、トークセッション修了後の懇親会は、参加者同士の情報交換の場となりました。最後に選考委員長の張競先生から「高齢の博士号取得者が活躍していく場をもっと増やしていきたい」とのお言葉をいただきました。
【3月開催】シンポジウム「進化する「プレイフル!」 〜創造的な大人の学びをつくる〜」
- 「多元的共生社会における生涯学習を考える」シリーズ第16回
- ワークショップと講演:
- 上田信行
同志社女子大学 現代社会学部現代こども学科特任教授
ネオミュージアム館長 - 開催日:
- 2018年3月11日(日)
- 会場:
- 京都市梅小路公園 緑の館イベント室
ポジティブな思考を持ち、どんどん実行していこう!
今回のシンポは全員参加のダンスから始まった。次に7名のグループに分かれ、レゴブロックを積み上げ高さを競うゲーム。この後の講演で、ゲームの狙いが明らかにされた。一連のワークショップは、「実行」と「共通体験」の重要性を伝えるためだ。努力すれば成長できるという信念が大事。そこで「つくって」「語って」「振り返る」ことで自分の思考や行動を客観的に把握し、4Ps(「project:計画」「peers:人」「passion:情熱」「play:遊び」)を機能させて課題解決を図る。最後に質疑応答も行われ、聴衆の積極的な参加が目立つ回となりました。
講演会アーカイブ
2023年
2022年
2021年
- 【11月開催】シンポジウム「なぜ私たちは『じゃ、どうすればいいの?』と思ってしまうのか。」
- 【7月開催】シンポジウム「SDGsで学ぼう! 世界を楽しく救うアイデアのつくりかた」
- 【3月開催】シンポジウム「日本の美意識でリフレームする」
2020年
- 【11月開催】シンポジウム「言葉の通じないものと対話する方法 〜小径が開く時〜」
- 【9月開催】シンポジウム「アートを楽しむワークショップ体験ミュージアム」
- 【7月開催】シンポジウム「平田オリザさんと考える いま「文化」を学びなおすということ」
2019年
- 【11月開催】「生涯学習とスポーツ」
- 【9月開催】シンポジウム「ビジネスの限界はアートで超えろ! 実践ワークショップ」
- 【7月開催】シンポジウム「「ニュータイプの時代」あなたは価値観をアップデートできるか」
- 【3月開催】シンポジウム「大学の実践的活用法 〜「学び」は新しい人生の原動力〜」
2018年
- 【10月開催】シンポジウム「人生100年時代の働く大人の学び方」
- 【7月開催】シンポジウム「越境的学習を通じた学びなおしの継続」
- 【3月開催】第1回「博士号取得者の会」発足記念トークセッション
- 【3月開催】シンポジウム「進化する「プレイフル!」 〜創造的な大人の学びをつくる〜」
2017年
- 【12月開催】シンポジウム「多元的共生社会を教育から考える」
- 【6月開催】シンポジウム「一元的家族観に縛られない新しい働き方の意識を育むには」
- 【3月開催】特設トークセッション「キャリアチェンジとしての生涯学習」
2016年
- 【12月開催】シンポジウム「ディープ・アクティブラーニングとワークショップデザイン」
- 【12月開催】シンポジウム「多元的共生をめざす社会を支えるコミュニティワーク」
- 【5月開催】シンポジウム「生涯学習社会における越境の可能性を問い直す」
- 【3月開催】シンポジウム「しがらみを解く場と学びのデザイン」
- 【3月開催】トークショー「多元的共生社会における日本文化を考える」
2015年
- 【12月開催】シンポジウム「今を動かす実践と視点」~PBLとエスノグラフィの現場から~
- 【6月開催】シンポジウム「アートによる教育」を考える 〜アート・学び・公共性〜
- 【3月開催】シンポジウム「「循環する時間」と「成長する時間」〜社会と自分と子どもの関係〜」
- 【1月開催】新年トークセッション「社会で循環する知的生産を考える」
2014年
- 【12月開催】シンポジウム「ワークショップデザイン×コミュニティデザイン」
- 【6月開催】シンポジウム「コミュニケーション教育を考える―言語力の不可避と不可能」
- 【3月開催】シンポジウム「対話的コミュニケーションとしての学び ─「学びの共同体」の学校改革」
2013年
- 【12月開催】シンポジウム「自分を活かす働き方と暮らし方」
- 【11月開催】「生涯学習とコミュニケーション」
- 【6月開催】シンポジウム「学びとアートの関係を問い直す」
- 【3月開催】シンポジウム 「多元的共生社会におけるコミュニケーション力」