生涯学習情報誌
室礼12ヶ月
当財団発行の月刊誌「生涯学習情報誌」では、日本の伝統的な美意識を大切にした「季節の室礼」が2012年毎号掲載されました。好評につき、今後HPで毎号ご紹介してまいります。(PDFが開きます))
【師走 冬至 12月】
冬至を境に翌日から少しずつ日が長くなることから、この日に「一陽来復」を祝います。かぼちゃを食べ、ゆず湯に入るのは、厄除けであると同時に、身体を温める効果があります。
【霜月 七五三 11月】
中世以来、宮中や公家・武家で行われていた男女三歳の髪置、男児五歳の袴着、女児七歳の帯解の儀式に因んだものです。紅白の千歳飴。長い袋には松竹梅や鶴亀などをしつらいます。
【神無月 十三夜 10月】
旧暦8月の十五夜と共に、旧暦9月の十三夜もまた美しい月とされ、2度の月見をするのが古来からの風習です。収穫に感謝を捧げるお祝いの儀式でもあります。十三夜は「栗名月・豆名月」とも呼ばれます。
【花祭り 4月】
「花祭り」は四月八日のお釈迦様の誕生日をお祝いする法会です。
「仏生会」または「灌仏会」が本来の呼称ですが、花盛りの季節から「花祭り」と呼ばれることが多いようです。お釈迦様に因んだ盛り物をご紹介します。
【雛祭り 3月】
三月三日は「上巳の節供」「桃の節供」ともいわれ、子どもの健やかな成長と幸せを祈ります。古来の信仰に基づく行事に、平安貴族の手遊び人形「ひいな」の習俗とが融合して、雛人形を飾るようになりました。
【節分 2月】
節分の由来は立春の前に災厄や邪気を祓い、新しい春に福を招き入れる行事です。「福は内、鬼は外」の「福」はご先祖様をお迎えし新しい年の福を招き入れる。「鬼」は一年の邪気や冬の寒気を払います。
【鏡餅 1月】
正月は、新しい年の再生を祝い、つつがない一年を祈ります。年神さまを迎えて、昨年の実りと平穏に感謝し、新しい年の豊穣と平安を祈念する行事でもあります。鏡餅は、年神様のご神体として正月行事の中心に位置するものです。