コラム

「1day薬膳入門」講座体験レポート

もともと料理をすることが好きですが、カラダは食べたものでできているという薬膳の考え方にとても共感できるので、薬膳料理には以前からとても興味がありました。
今回、当財団の資格認定団体である薬膳教室 胡桃の庭「1day薬膳入門講座」があると知り、初めての薬膳の世界を覗かせていただきました。

新型コロナの影響でずいぶん講座のスタイルが変わったようですが、それでもやっと対面での講座が可能となり、当日は参加人数を以前の半分に設定して開催されました。
講師は代表の大根田笑子(おおねだえみこ)さん。フェイスガードをしての講義のスタイルをはじめとして、会場は感染予防にとてもよく配慮されていて、安心して受講することができました。

初級以上の方を対象にしたクッキングイベントでつくる彩り豊かな季節の薬膳

東洋医学の一つである中医学では、病気を治す方法として、

1.方剤(漢方)
2.薬膳(食事)
3.鍼灸
4.気功

の4つの方法があり、その中医学をルーツに発展してきたのが現代の薬膳なのだそう。

最近では、情報番組など健康をテーマにしたものも多く、ある一つの食材が体に良いという内容が放送されると、翌日の食料品売り場からその食材が売り切れてしまうという話をよく耳にします。しかし、一つの食品が万人の身体に良いということはなく、その人の体質や体調に合ったものを摂ることが薬膳の大前提だと大根田さんは説明します。

食べたもので体型、体質は変わってくるといい、さらに精神面に「気」という概念が加わります。最終的には「正気」を高め、今でいうところの予防医学を実践して、自分の健康は自分で守ることが薬膳の目指すところなのだそうです。

その人にとって体に必要なものを摂る、いらないものを外に出す、食物が持つ様々な特質、料理の仕方によって変化する特質などなど、食べ物を相対的に見ることが薬膳には必要。
入門編の限られた時間では、ほんの導入部分しか学ぶことができませんでしたが、それでも大根田さんの分かり易いお話で、薬膳の奥深さと薬膳を学ぶことの大切さと楽しさを体感することができました。

神奈川県横浜市の薬膳料理教室。通学コースの他にオンラインコースも開催しているので、全国どこからでも海外からでも受講可能。

今回の1day薬膳入門の体験講座の後は、本コースの基礎コース、初級コース、中級コースと進みます。参加された方の多くが本コースの受講を希望しており、すでに満席直近の本コースの残席に、滑り込みで申し込みをされていました。
また、本コースを受講されている方には、オプションの講座として、薬膳料理教室や女性の養生シリーズなどがあり、すぐにでも毎日の生活に取り入れたくなるような講座も用意されています。

私も益々本格的に学びたくなり、オンラインコースにするか通学コースにするか思案中です。皆さんもまずは入門から、奥深い薬膳の世界を体験してみませんか?

動画提供:薬膳教室 胡桃の庭(再生ボタンを押すと音楽が流れます)

[生涯学習開発財団事務局 後藤]